緑茶がダイエットをサポートしてくれる理由とは
- 日本茶
- 2021.3.5
目次
緑茶の魅力のひとつとして、ダイエットをしたいときにも飲むようにすると良いことが知られています。
しかし、なぜ緑茶がダイエットのサポートになると考えられているのでしょうか。
実はきちんとした科学的な裏付けがあるので、緑茶に含まれているどのような成分がどんな形でダイエットをサポートしてくれるのかを詳しく紹介します。
緑茶に含まれるカテキンの魅力
緑茶には色々な成分が含まれていますが、昔から渋味の成分と言われるタンニンがダイエットに関連しています。
タンニンの中の一群としてカテキンが含まれていて、緑茶がダイエットをサポートする効果の中心的な役割を果たしています。
緑茶に含まれているカテキンには遊離型カテキンとガレート型カテキンの二種類がありますが、研究によって効能が明らかにされているのはガレート型カテキンの方です。
ガレート型カテキンは食事のときに脂肪を消化して吸収するのを抑制する作用があります。
脂肪を吸収するには膵臓から分泌されるリパーゼによる消化を受けて脂肪酸とグリセリンにならなければなりません。
ガレート型カテキンはリパーゼの活性を阻害することで脂肪の吸収を抑制しています。
このような知見に基づいて人を対象として体脂肪を減らす効果についても検証が行われています。
結果として濃い目の煎茶に入っている程度のガレート型カテキンを食事のときに飲むことで体脂肪を減らせることが示されました。
近年問題になっている内臓脂肪症候群の対策にも緑茶が効果を発揮すると期待できます。
さらに総コレステロールやLDLの低下も見られたことから脂質異常症の予防にも効果を示すのではないかと考えられています。
このような知見から緑茶は脂肪を減らして上手にダイエットするためのサポートになると考えられるでしょう。
栄養成分にも魅力がある緑茶
緑茶は栄養成分から見てもダイエットを補助すると期待できます。
ゼロカロリーの飲料で、カリウムを比較的多く含んでいるのが緑茶の特徴です。
カリウムはむくみの解消に良いとされているミネラルなので、水太りを起こしてしまっている人のダイエットもサポートしてくれるでしょう。
また、市販のペットボトルのお茶と、急須で茶葉から淹れたお茶とでは、その香りや風味だけでなく、摂取できる栄養成分の量にも差が出てきます。
緑茶の栄養成分をより多く摂取したい場合には、急須で茶葉から淹れたお茶を飲むことをお勧めします。
関連記事:味や香りだけではない茶葉から淹れた緑茶とペットボトルのお茶の違い
ダイエットのための緑茶の飲み方のポイント
緑茶を飲むタイミングは?
ダイエット効果を期待するには緑茶の飲み方としてどんな点に注意したら良いのでしょうか。
食事で摂取した糖質や脂肪の吸収を抑制するためには食事中、食後に飲むようにするのが大切です。
また、食前の小腹が空いたときに緑茶を飲むのも、空腹感を和ませるのにおすすめ。
緑茶はゼロカロリーなのでカロリーを気にせず飲んで頂けますし、意外と満腹感を得られるので、食事の量をちょっと減らしたいな、と思っているときにも役立つのではないでしょうか。
緑茶の選び方は?
緑茶と一口に言っても煎茶、ほうじ茶、玉露…など、様々な種類がありますが、ダイエットのサポートとしての緑茶を選ぶ際は、有効成分である「カテキン」の量が重要となります。
カテキンは成熟した葉よりも若い葉に多く、また玉露の様に光を遮って育てられるとカテキンの生成は少なくなります。
ですので、ダイエットには煎茶が一番ふさわしいと言えます。
老舗茶舗千紀園では、宇治茶、朝宮茶、近江茶の煎茶を扱っております。
産地別の煎茶の飲み比べをしてみるのも楽しいのでは?
1日に飲むべき緑茶の量は?
緑茶でのダイエット効果を期待するのであれば、1日にカテキンを500mg以上摂取するのが効果的と言われています。
湯のみ1杯の緑茶に含まれるカテキンの量は大体50mgと言われていますので、1日約10杯の緑茶を飲む必要がある計算になります。
しかし、1日に10杯も飲むのは厳しいな…という場合は、効率的にカテキンを摂取するために、濃いめの緑茶を淹れて飲むことをおすすめします。
緑茶を濃いめに入れると渋くなりますが、カテキンは緑茶の渋み成分でもあるため、より渋い方がカテキン量は多くなります。
でも、渋い方がよいからと言って、おいしく飲めなくなるほど渋く淹れるのはやめてくださいね…
ガレート型カテキンもカリウムも熱で変性するようなことはないので熱湯で抽出しても問題はありません。
おいしく淹れて毎食欠かさず飲むようにするのが、ダイエットのサポートにうってつけの飲み方です。
〇今回紹介した商品
千紀園スタッフ 2021.3.5
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