茶道の基本!茶碗や抹茶の保管方法をチェックしよう
- 茶道具
- 2020.7.27
お茶のお稽古を始めるときなどは、まず最初に茶道具をそろえるという人が多いのではないでしょうか。
茶碗や茶筅、茶杓などは、お茶を嗜むときにぜひそろえておきたい道具です。
このような茶道具は、保管方法が思いのほか大切になってきます。
デリケートな風味を楽しむためには、抹茶の保管場所にもこだわりたいところ。
ここでは、茶道具や抹茶の保管方法、保管場所について解説していきます。
茶道具は汚れを落として乾かしてからしまう
茶道具は、使用したら抹茶の汚れを落とし、しっかりと乾かしてからしまうのが基本です。
例えば、茶碗や茶筅は使用するたびに水分に触れますので、十分に乾かさないまましまうとカビなどが発生することがあります。
茶杓の場合は直に水に触れることはありませんが、使用するときに茶碗が濡れていると茶杓にも水分が付着してしまいますので注意をしましょう。
茶碗や茶筅は、水やぬるま湯などで洗うことができます。
表面にざらつきがある茶碗は、汚れが素材の隙間に入り込んでしまうこともあるため、指や柔らかいスポンジなどで洗い残しがないように汚れを取り除きましょう。
茶筅は、素材を傷めないように軽く洗います。先に抹茶がこびりついているようであれば、ぬるま湯で汚れを緩ませておきます。
このようにすれば、強くこすらなくてもきれいになるでしょう。
茶道具の保管方法
茶道具をしまうときは、湿気がこもらない風通しのよい保管場所を選びます。
抹茶茶碗は、保管するときも高台の部分を下にして置くのがベスト。
頻繁に使用するようであれば必ずしも箱に入れる必要はありませんが、落としたり割れたりしないように安定のよい場所に保管することが大切です。
また、茶筅を保管するときには、茶筅直しを使用すると形が崩れずにきれいな状態を保てます。
茶杓は、筒のなかに入れてしまうのが一般的です。
ただ、湿気が気になるときは帛紗などの上に置いて乾かしてから筒に入れます。
茶筅や茶杓は竹などの天然素材で作られていることが多いため、保管するときにはとくに湿気や虫害に注意をしましょう。
抹茶の保管方法
じつのところ、抹茶を保管するときも湿気は大敵です。
抹茶は水分を含んでしまうと塊ができてしまうので、戸棚のなかなどに無造作に入れておくのは避けたいところ。
缶などの入れ物に入れて、冷蔵庫で保管しましょう。
ただ、冷蔵庫に入れるときにはほかの食品のにおいが移らないように気をつける必要があります。
抹茶特有のデリケートな味と香りを損なわないためにも、しっかりと密閉できる入れ物に入れて保管することが大切です。
また、急激な温度変化も避けたいため、使用するときにはその都度必要な分量だけを取り出すようにしましょう。
千紀園スタッフ 2020.7.27
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