茶道の初心者が用意すべき必要な持ち物は?表千家編
- 茶道具
- 2020.7.10
日本を代表する伝統文化と言えば何を思い浮かべますか?
茶道と答える方も多いのではないでしょうか。
茶道には相手をもてなす心、わび・さびの精神など、学ぶべき事柄がたくさんあります。
ここでは茶道を始めたいと思っている方が、最初のお稽古で持っていく茶道具の説明をしていきます。
流派によって違いますし、男性・女性でも若干の違いがありますが、これを読めば安心して初日のお稽古を楽しめますよ。
表千家で必要な茶道具とは?
表千家の最初のお稽古で持っていく茶道具を説明していきます。
・扇子
男性・女性ともに約20センチの扇子を用意する必要があります。
ただし、あおぐために使うのではなく、お辞儀するときや道具を拝見するときに自分の前に置きます。
これは自分と相手の間に扇子で結界を引き、「この線は越えません」という形で、相手への敬意を表しているそうです。
・帛紗(ふくさ)
絹製の布です。大きさは男性・女性ともに同サイズで、だいたい縦28センチ、横27センチ。
主として茶道具をきれいにしたり、茶碗やその他の道具を拝見するときに使います。
色は表千家では、女性は朱、男性は紫。模様は入っていません。
異なる流派の裏千家では、古帛紗という一回り小さいものを使います。
・懐紙
懐に入れておく小さめの和紙。
出されたお菓子を取りわけるときのお皿代わりや、薄茶を飲み終わったあとに、飲み口を拭いた指を清める際にも使います。食べきれなかったお菓子を包んで懐にしまうときにも役立ちます。
いろいろな模様のものがあって、楽しい茶道具です。
・菓子切り
茶菓子をいただくときに、爪楊枝やナイフのようにして使う茶道具です。
材質はクスノキ科の木でできたもの(「黒文字」と呼ばれます)から、象牙製まであるのですが、普段はステンレス製のものを使うことが多いようです。
懐紙の間に挟んでおいて、お菓子を食べるときに入れ物から出して使用します。
・懐紙入れ
帛紗挟みとも呼ばれ、お稽古や茶席に出る際に必要な小物を入れておく、ポーチのような小型の袋です。
女性なら化粧品などを入れてもいいですね。
三つ折り・つづれ・二つ折り(利休型)などいろんなタイプがありますが、使い方は同じです。
男性用は寒色系で少し大きめ、女性用は暖色系で小さめです。
懐紙入れより一回り大きい数寄屋袋(すきやぶくろ)という袋で代用する場合もあります。
まずはこの5つの茶道具があれば大丈夫です。
どこで買えばいいの?お値段はいくらぐらい?
用意する道具はわかったけれども、どこに行けばこれらの茶道具を売っているのでしょうか?
もちろん大手ネット販売サイトを検索してもいいですが、多くの茶道具専門店がネット上に自店のショップを持っています。
そちらをのぞいてみるのもいいでしょう。
一つ一つの道具をバラバラに購入するよりは、一式をセットで買う方が安いようです。
同じ道具をずっと使い続ける必要はありませんから、最初は安めに抑えておくのもいいでしょう。
セットは2,000円台からありますので、気軽に購入できますね。
茶道具の世界は奥が深い!
テレビのお宝発掘番組などで、数百年前の茶碗に驚くほど高額な値段がついている場合があります。
そういう高価な茶道具には縁がないにしても、相手をもてなす行為の中には、茶道具選びも含まれます。
大事なお客様は大事な道具、あるいはきれいな道具でもてなしたいですよね。
茶道具にはおもてなしの心が表れるのです。
千紀園スタッフ 2020.7.10
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