茶道の初心者が用意すべき必要な持ち物は?武者小路千家編
- 茶道具
- 2020.7.15
いざ茶道を始めようと思っても、何を用意したら良いのか分からずに迷ってしまう事はありませんか?
茶道で使う道具は「茶道具」と呼ばれますが、それぞれの流派によって必要な道具が異なるので難しいですよね。
そこでこの記事では、武者小路千家(むしゃこうじせんけ)の場合に必要となる茶道具について紹介します。
初心者の人でも最低限用意すべきものについてまとめるので、参考にしてみてください。
男女で大きさが違う「扇子」と「懐紙」
茶道具としてまず最初に必要となるのが「扇子」です。
ただし涼む為に使うのではなく、茶室に入る前のお辞儀をする時やお茶会で自分の位置を相手に示す時など、稽古を始める前に使うものになります。
その為扇子を広げる事はほとんどなく、閉じたまま使う事が多いです。
扇子は男性用と女性用で大きさが異なり、男性用は約20センチ、女性用は約17センチとなっています。
地紙は白だけでなく色無地や絵が描かれているものなど様々あり、大きさに注意して好みの扇子を購入しましょう。
扇子の他にも男女で大きさの違うものがあり、それが「懐紙」という懐に入れておく小さな和紙になります。
懐紙はお菓子を食べる時のお皿代わりとして使ったり、お茶を飲んだ後に口を拭うのに使うなど、多くの用途がある茶道具です。
男性用は縦が約10センチで横が約17センチ、女性用は縦が約9センチで横が約14センチとなっています。
懐紙も模様や色など多くの種類があるので、大きさに気を付けて好みのものを探しましょう。
お菓子を頂く時に使う「菓子切」
「菓子切」とはその名の通りお菓子を切るのに使う道具であり、爪楊枝としての用途もあるので「楊枝」と呼ばれる事もあります。
また、以前はクスノキ科の落葉低木であるクロモジという木を削って作られた物が多かったので、「黒文字」という別名も持っています。
現在でもお茶席などではクロモジで作られた菓子切が添えられていますが、稽古ではステンレス製の菓子切を使うのが一般的です。
茶器を扱う時に必要な「帛紗」
「帛紗」は「ふくさ」と読み、茶器を扱う時に必要となる茶道具です。
冠婚葬祭で使われる袱紗とは少し異なり、茶道具の帛紗は袱紗よりも少し小さめに出来ています。
絹でできた二枚重ねの布で、お点前の中で茶器を拭いたりするのに使用します。
流派によって帛紗の色が異なりますが、武者小路千家では男性は無地の紫、女性は無地の朱色を用意しましょう。
清潔感のある「白い靴下」
茶道の稽古やお茶席では着物でなければならない訳ではありませんが、清潔感がありカジュアルになりすぎない格好が必要になります。
その中で必ず守るべき服装が、「白い靴下」か「白い足袋」です。
白い靴下や足袋は日常の雑念を消し、清浄と緊張感を得る効果があるとされています。
これは茶道の精神にも繋がる理念となるので、参加する時には用意しておきましょう。
千紀園スタッフ 2020.7.15
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