赤楽 早舟

茶道を始めたばかりの人におすすめの茶碗の選び方について

茶道具
2018.10.27

茶道を始めたばかりの人が茶道をするためには、まずは道具を揃えなければいけませんよね。中には初心者向けの道具セットを購入する人もいますが、単体で購入する場合は茶碗の選び方で迷う人も少なくないようです。

そこで今回は、茶道を始めたばかりの人におすすめしたいわかりやすい茶碗の選び方を紹介します。

初心者が意識しておきたいポイント

茶道を始めたばかりの初心者が茶碗を選ぶ際に一番重要だと言われているのが、点てやすさと扱いやすさです。
茶碗には種類によって点てやすいものと点てにくいものがあり、お茶を点てることに慣れていないときには点てやすい茶碗を選ぶことで点て方を勉強できます。

また、扱いやすい茶碗を選ぶことで茶碗の取り扱い方だけでなく、茶道の基本を身につけることにも集中しやすくなります。点てやすさや扱いやすさを重視して茶碗を選ぶ時には、抹茶用のものを選ぶとポイントを押さえたものが手に入りやすいでしょう。

ほかにも、練習用のものを選ぶときには、万が一割ってしまった時のことを考慮して頑丈なものを選んでおくということもおすすめです。

点てやすさと扱いやすさを見る時のチェックポイント

茶道の初心者は点てやすさと扱いやすさで茶碗を選ぶと良いと言いましたが、実際にどのようなところを見ればいいのかわからないという人も多いと思います。 たとえば、茶碗の大きさは片手で持ちきれないものだと、建水に水をこぼす際に両手で持たないと安定しにくくなります。

また、茶碗の口が小さいものを選んだ場合には茶筅の動く範囲が狭くなっていないとうまく攪拌できません。茶だまりと呼ばれている内底が狭いものも同じように攪拌が難しくなってしまいます。そのため、茶碗の大きさは片手で持ち切れる程度のものがおすすめされているほか、口が広いものや茶だまりが広いものを選ぶと攪拌しやすいといえます。

ほかにも、茶碗の素材も点てやすさや扱いやすさに影響が出るため、選ぶ際には重要なチェックポイントの一つです。たとえば、表面がざらざらしているものは茶筅が引っ掛かりやすいため点てにくく、あまりつるつるしていると今度は茶筅が滑りやすくなるためお抹茶とお湯が混ざりにくくなってしまいます。

さらに、堅くて薄い茶碗になると熱伝導がよいため、手に持っていると熱く感じやすいという特徴もあります。 このように素材によって特徴やデメリットがあるため、その点を踏まえて自分が扱いやすい素材の茶碗を見つけることが必要です。

ある程度慣れてきたら季節感を取り入れる

茶道を始めたばかりの人が茶碗を選ぶ時に取り入れてほしいと言われているのが、季節感です。
まだお茶を点てることに慣れていない時には意識することが難しい部分ではあるものの、ある程度茶道に慣れてきたら季節感を大切にする心も取り入れてほしいと考えている人は少なくないと言います。

たとえば、夏であれば涼しげな印象を与える口の大きく開いたものを利用することが多く、カジュアルな席では半透明のガラス素材が用いられることもあります。冬は夏とは逆に口が狭くて深いものを利用することで熱を逃がしにくくするという配慮を見せ、寒い季節だからこそ保温性を大切にする茶碗を選ぶことがおすすめです。

また、茶碗の絵柄は季節を先取りした植物のものを利用するのが一般的です。
その点も踏まえて選ぶと、季節感を演出することができます。

茶の湯 抹茶茶碗

 2018.10.27

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