もりやま芦刈園へあじさいを見に行ってきました
- スタッフブログ
- 2023.6.21
こんにちは。
いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
花の中で一番あじさいが好きな、千紀園(せんきえん)スタッフSです。
梅雨は特に雨の日が多くて苦手ですが、通勤時に街中で道沿いやお庭に咲いているあじさいを見て、元気をもらっています。
先日、その私の一番好きな花のあじさいを見に、草津のお隣の守山(もりやま)市にある「もりやま芦刈(あしかり)園」へ行ってきました。
あじさいが美しく咲き誇る「もりやま芦刈園」
「もりやま芦刈園」へは、草津市上笠にある千紀園の本店より琵琶湖方面へ向かい、メロン街道を真っ直ぐ進むと車で10分ほどで到着します。
園内には私の一番好きなアナベル、花火、雅など日本と西洋のあじさいが50品種5000本ずつ、合計10,000本のあじさいが植栽されています。
園内の美しいあじさいはもちろん、6月13日(火)~15日(木)にバザーやイベントが催される「あじさいフェア」も楽しみのひとつです。
私が出向いた日は、9時開園のところ10時に到着しましたが、すでに駐車場は満車。
臨時駐車場のほうまで車を回すくらい程賑わっていました。
まだ満開とまではいってませんでしたが、本当にたくさんの種類のあじさいを見ることができました。
眺めるのを楽しんでいたところ、同じくアナベルが一番好きとおっしゃる女性と話が盛り上がり、また午前のおやつも頂き、楽しいひとときを過ごせました。
あじさいの開花時期である6月30日(金)までは、毎日9時から17時まで開園しているそうなので、お近くに来られた際はぜひ足を運んでみてくださいね。
あじさいの色は何で決まる?
もりやま芦刈園で出会った女性との会話の中で、「白ばかりのアナベルのなかに、一輪だけ紫っぽいのができたのよ」と、ご自宅のお庭に咲いているアナベルの画像を見せて下さいました。
皆さんもご存じのように、あじさいには、形だけでなく様々な色があります。
では、このあじさいの色は何で決まるのでしょうか?
女性のアナベルはなぜ一輪だけ紫っぽくなったのでしょうか?
土の酸性度(PH度)によって、花の色は変わる
あじさいの色が変わるメカニズムには、土の酸性度(PH度)と花に含まれる色素が関わっているそうです。
あじさいには「アントシアニン」と呼ばれる色素が含まれており、この色素があじさいを発色させています。
「アントシアニン」は、ブルーベリーに含まれている色素として有名ですね。
土中にアルミニウムが多く含まれていると、アルミニウムとアントシアニン色素が結合してあじさいは青色になりやすくなります。
逆に土中のアルミニウムが少なければ、あじさいは薄紅色やピンク色に近い色に変化します。
アルミニウムは酸性の土壌でよく溶ける一方、アルカリ性の土壌では溶けないという特徴があります。
したがって土を酸性にすれば青色のあじさいが、中性~アルカリ性にすれば薄紅色やピンク色のあじさいが育ちやすいのです。
ちなみに、青いあじさいを中性~弱アルカリ性の土に植え替えると、薄紫色のあじさいに変化するそうです。
時間経過によっても花の色は変化する
また、あじさいの品種の中には、土壌の酸度だけではなく時間経過によって、はっきりとした色の変化が見られるものもあります。
例えば、八重咲の花びらが特徴的な「フェアリーアイ」や秋色あじさいとして知られる「西安」は、開花して時間が経つにつれ、くすんだ赤色や緑色に変化していくそうです。
あじさいの別名が「七変化」というのも、納得ですね。
このように、色鮮やかに街を彩るあじさいの色の変化には、土の酸度と花に含まれる色素や時間が関わっていたんですね。
先の女性のアナベルは、土がどうなっていたのか大変興味深いですが、今回はここまで。
みなさんも、あじさいの季節をお楽しみくださいね。
千紀園スタッフ 2023.6.21
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