ピラジンはほうじ茶や京番茶を作るとき、高温で焙じる際に生まれる、独特な香りをつくる成分です。
ピラジンにはさまざまな作用がありますが、そのひとつとして血液を流れやすくする作用があると言われています。
そのため
また、睡眠を持続させたり、脳をリラックスさせてくれたりといった効果もあることが知られています。
緑茶に含まれているカフェインには、仕事や勉強などでの体に感じる疲れを一時的に軽くできる効果があります。
これは神経に作用する働きがあるためです。
カフェインには一時的に集中力を高める効果もあり、緑茶は仕事や勉強をしながら飲むのにも最適な飲み物です。
疲労回復や集中力を高めるために緑茶が飲まれることも多いですが、気を付けなければいけないのは妊娠している女性が緑茶を飲む場合です。
妊婦さんはカフェインを避けた方がよいというのは有名なお話。
ここでは緑茶に含まれるカフェインの量や、妊娠中に飲める緑茶の摂取目安について紹介します。
カフェインは疲労回復や集中力を高めるのに役立ってくれますが、カフェインの多量摂取は、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などのつらい症状を引き起こす可能性があります。
緑茶の中でもほうじ茶、京番茶、玄米茶がカフェイン量が少ないとされています。
ほうじ茶では100mlあたりのカフェイン量が20mg、番茶・京番茶や玄米茶では10mgとされています。
紅茶では30mg、ウーロン茶では20mgです。
カフェインが多いと言われるコーヒーでは60mgとなっていますので、ほうじ茶や京番茶、玄米茶は3分の1以下であることがわかります。
ほうじ茶や京番茶は、生まれた赤ちゃんに飲ませてあげることもできます。
妊娠中はもちろん、出産後は赤ちゃんと一緒に、ずっと飲み続けられるお茶です。
関連記事:赤ちゃんも妊婦さんも安心して飲める京番茶
カフェインは摂取しすぎると体に負担をかける場合がありますが、カフェインに対する体の反応は人によって大きく異なっているために、1日の摂取許容量は決められていません。
ですが、妊婦さんが過剰にカフェインを摂取すると、低出生体重児、早産、流産などのリスクを高める可能性があると言われています。
WHO(世界保健機関)は2001年に、カフェインの摂取量をおさえるため妊婦さんが1日に飲むコーヒーの量を3杯から4杯程度にしたほうが良いと推奨しています。
また、英国食品基準庁(FSA)では、1日当たりのカフェイン摂取量を、WHOよりも厳しい200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するよう求める声明を2008年に発表しています。
カナダでも1日あたりの最大摂取量を200~300㎎に定めていますので、1日に300mg程度までにしましょう。
では、妊婦さんが1日に飲めるほうじ茶や京番茶、玄米茶の量はどれくらいなのでしょうか。
この3つのお茶の中でほうじ茶をピックアップして考えてみましょう。
1日のカフェイン摂取量の上限を300mgとすると、1日に飲んでよいほうじ茶は1500mlの計算になります。
500mlのペットボトルなら3本分、150mlの湯のみなら約10杯分になります。
カフェイン摂取量の上限を200mgに減らすと、1日に飲んでよいほうじ茶は1000mlとなり、500mlのペットボトル2本分、150mlの湯のみ約5杯分になります。
しかし、コーヒーなど他の飲み物でカフェインを摂る場合は、その分ほうじ茶の量を減らすようにしましょう。
また、ほうじ茶や玄米茶などに含まれる成分は、カフェインだけではありません。
妊婦さんにとって避けたい成分の他に、積極的に摂取したい成分も含まれています。
ほうじ茶には葉酸が豊富に含まれています。
葉酸は、お腹の中にいる赤ちゃんの神経管の形成において欠かせない成分です。
神経管は脳や脊髄、中枢神経系にとって大事な器官なので、ほうじ茶を飲むと葉酸を摂取できるのは妊婦さんにとって嬉しいことですね。
ピラジンはほうじ茶や京番茶を作るとき、高温で焙じる際に生まれる、独特な香りをつくる成分です。
ピラジンにはさまざまな作用がありますが、そのひとつとして血液を流れやすくする作用があると言われています。
そのため
また、睡眠を持続させたり、脳をリラックスさせてくれたりといった効果もあることが知られています。
妊娠期間中は、からだの変化にともなう不調などもあり、不安になったりイライラしたりすることも多くなりがち。
不安やイライラを取り払ってリラックスするために、お茶の時間を満喫してみませんか?
飲む量に注意する必要はありますが、ほうじ茶や京番茶、玄米茶を飲んで、マタニティーライフを楽しんでくださいね。
千紀園スタッフ 2021.9.29