おしゃれな茶道具を紹介！季節に合わせて欲しくなる抹茶茶碗

茶道の初心者でも上級者でも、お茶会の度に接するのが抹茶茶碗です。
色や形など、人それぞれに好みがあるでしょう。
実は、抹茶茶碗の形によっては、お茶の点てやすさが違ってきます。

また、色柄によって茶道の作法を守りやすいのも事実です。
季節に合わせて抹茶茶碗を選ぶことで、風流なお茶会にもなります。
ここでは、季節に合わせたおしゃれな抹茶茶碗について、色や形を重視しながら紹介します。

気温が低くなる季節におすすめの抹茶茶碗

抹茶茶碗は、お茶をおいしく楽しむために役立てる道具です。
季節によって色柄だけでなく形も変えると、お茶の味を引き立てることができます。

秋冬の気温が低くなってくる季節には、茶碗に入ったお茶は冷気にあたって冷めていく一方です。
お茶がすぐに冷たくなってしまわないようにするには、抹茶茶碗の形選びにこだわりましょう。
飲み口が狭くなった抹茶茶碗なら、お茶を温かいままに飲むことができます。

筒茶碗 （つつちゃわん）

温かみを感じる色柄を選ぶのも、ポイントです。
暖色を使った抹茶茶碗を選んだり、季節の草花をあしらった茶碗も気が利いています。

可愛らしい動物やお福さんの顔のような、一目見ただけで気持ちが和む絵柄もよいでしょう。

春の季節におすすめの抹茶茶碗

厳しい冬が終わりに近づき、春が間近なことを感じると、気持ちがほころんできます。

暖かく過ごしやすい春の季節には、春ならではの草花や小鳥を描いた抹茶茶碗を選ぶと、お茶会全体が華やぎます。
春とはいっても一日の寒暖差が激しい日もあるので、茶碗の飲み口は広くなり過ぎない形がおすすめです。

茶碗の絵柄で心が温まり、お茶を飲んで体が温まると良いお茶会の思い出が残ります。
春には、野点が催される機会も多くなります。
自然に映えるような色柄の抹茶茶碗を選ぶのもおしゃれです。

春の茶碗

桜の茶碗

夏を涼しく過ごすのにおすすめの抹茶茶碗

暑い夏の季節でも、お茶会では温かいお茶を飲むのが作法です。
とはいえ、暑い盛りに熱々のお茶を飲むのは大変です。
こうしたとき、夏ならではのおすすめの茶碗の形があります。

平茶碗 （ひらちゃわん）

それは、お茶の温度を早めに引かせるために、飲み口が広めに作られた茶碗です。
色柄は、涼しげな白系統や青系統を選ぶのがよいでしょう。
花が一輪描かれているような、スッキリとした絵の抹茶茶碗もおすすめです。

ガラス・義山の茶碗

新春におすすめのおめでたい抹茶茶碗

新しい年を迎えると、最初のお茶会として初釜がおこなわれます。
茶道では大切にされている行事で、華々しい装いになるのが一般的です。
初釜で出されるお菓子も、流派によって決まっています。

新春の抹茶茶碗

伝統的に大事に受け継がれている行事ですから、新春ならではの抹茶茶碗にこだわりましょう。
鶴や日の出、七福神、富士山などが描かれた茶碗は、縁起ものとして好まれます。
季節に因んだ雪うさぎや干支なら、可愛らしい印象です。
流派によって初釜に用いられることが多い茶碗の色柄もあり、お茶会の出席者によっても使い分けてみてください。

嶋台茶碗 （しまだい ちゃわん）