作家・作品名 |
佐々木昭楽・本阿弥光悦作 白片身替茶碗 「不二山」写
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詳細 |
茶碗の景色が富士山に雪がかかっている風情なので名付けたという説と、
光悦の筆で「不二」の文字があるので、
出来がこの上ないというところから命銘したという、二通りの説があります。
本歌は国宝で、サンリツ服部美術館蔵。
本歌は内箱蓋表に「不二山 太虚菴(印)」と本阿弥光悦自身が書付けているが、
伝世の光悦茶碗の中で光悦共箱といわれるのはこれ一つです。
「不二山」の銘は、いうまでもなく白雪を頂く富士の山を連想したのと、
窯中で偶発した片身替の出来が、二つと出来ぬ(不二)茶碗であると言う事から、
光悦自身が銘して書付けたと思われます。
本阿弥光悦【ほんあみこうえつ】(1558〜1637)
光悦とは江戸初期の一大芸術家であり、楽茶碗のみならず、
書画、茶陶漆等幅広いジャンルにおいて名声をはせた人物でした。
作陶に関しては、楽家常慶、のんこうらに指導を受けるなどして、
彼自身の芸術性をいかんなく発揮しました。
もとはと云えば、刀剣の目利きであったが、徳川家康から洛北鷹ヶ峯の地を授かり、
これを芸術村にしたてたのであるが、その遺徳は現代に及び、
「光悦会」が存在します。
光悦は宗旦を愛し、又宗旦も光悦から「数奇の心」を伝授されたとも云われています。
さて、光悦の茶碗についてであるが、丸造りと角造りがあり、
丸へら、角へらで一気に削り上げているのが特長です。
<作家について>
佐々木昭楽
昭楽は、祖父の代よりこの楽焼に従事、
京都清水坂に築窯・茶道具専門に製造販売せし処、
昭和19年亀岡矢田神社の畔に移住
出口王仁三郎師 大徳寺元管長小田雪窓師の知遇を得て再び開窯、現在にいたる。
<鋏(やっとこ)のはさみ跡>
千利休が指導し、長次郎に作らせた楽茶碗は、
お茶を喫するために作られた最初の和物茶碗と云われています。
また楽茶碗の中でも黒楽は、他の焼き物とは、窯及び、焼き方がまったく異なっています。
窯の中を120度近くの高温に保ちながら釉薬を施した茶碗を
長いベンチのような鋏で茶碗の縁をはさんで窯の中にいれます。
3分から5分焼成後、真っ赤に釉薬が溶けたところで、再び茶碗の縁を挟んで窯より出します。
そのとき、溶けた茶碗の縁に「はさみ跡」といわれる凹みが出来ます。
釉薬の溶けた茶碗が外気に触れることにより、釉薬の温度が急激に下がります。
この温度の変化が釉薬を黒く発色させます。
楽家歴代では、代々使う鋏を変えているといわれています。
ですから、古く茶人の間では、溶けた釉薬をはさみ出す、はさみ跡を景色と見立て、
また作者の特長をあらわす印として「はさみ跡」は、興味深く見られています。
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箱 |
木箱
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寸法 | --- |
商品番号 |
100250[stc010-037-19-昭楽-07]
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