作家・作品名 | 佐々木昭楽・一入写 曙 茶碗 | 詳細 |
腰が張り、口部をうちに抱えてた姿で、胴には数箇所の箆目がみられ、
一入の作としては作為的な茶碗です。
総体にかかった黒釉は全体に朱釉が表れて、
その銘の通り、夜明けを思い起こす釉調となっています。
本歌は箱の蓋裏に「一入黒茶碗(花押)」と不見斎石翁が書付けています。
千 利休(1522〜1591)と楽家
楽の初代は長次郎であるが、その父「あめや」と称する帰化人に始まる。
さて最初、瓦師であった長次郎を
一大茶陶職方として見出したと伝えられているが、利休の茶道理念、
内包的簡粗美を形にしたのが長次郎の数々の銘碗であるとも云えよう。
ところで、長次郎名人物は、
初代長次郎、その子宗慶、宗慶の子宗味の三人を含めたものであり、
伝世する長次郎茶碗の中で特に初代長次郎作のうち、
利休七種茶碗(長次郎七種とも云う)はその代表的存在である。
四代 一入(1640〜1696)
道入の子。庶子の一元は楽の脇窯玉水焼を始め、妻の妙入も尼焼を焼く。
<鋏(やっとこ)のはさみ跡>
千利休が指導し、長次郎に作らせた楽茶碗は、
お茶を喫するために作られた最初の和物茶碗と云われています。
また楽茶碗の中でも黒楽は、他の焼き物とは、
窯及び、焼き方がまったく異なっています。
窯の中を120度近くの高温に保ちながら釉薬を施した茶碗を
長いベンチのような鋏で茶碗の縁をはさんで窯の中にいれます。
3分から5分焼成後、真っ赤に釉薬が溶けたところで、
再び茶碗の縁を挟んで窯より出します。
そのとき、溶けた茶碗の縁に「はさみ跡」といわれる凹みが出来ます。
釉薬の溶けた茶碗が外気に触れることにより、
釉薬の温度が急激に下がります。
この温度の変化が釉薬を黒く発色させます。
楽家歴代では、代々使う鋏を変えているといわれています。
ですから、古く茶人の間では、溶けた釉薬をはさみ出す、
はさみ跡を景色と見立て、
また作者の特長をあらわす印として「はさみ跡」は、
興味深く見られています。
<作家について>
佐々木昭楽
昭楽は、祖父の代よりこの楽焼に従事、
京都清水坂に築窯・茶道具専門に製造販売せし処、
昭和19年亀岡矢田神社の畔に移住
出口王仁三郎師 大徳寺元管長小田雪窓師の知遇を得て再び開窯、現在にいたる。
| 箱 | 共箱 | 寸法 | 約φ11×高さ8.8cm | 商品番号 |
600431[stc060-2730-11-5]
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