作家・作品名 | 佐々木昭楽・茶碗 東陽坊 長次郎写 |
詳細 | 楽家初代長次郎が造った七個の茶碗で、千利休の選により利休七種とも言います。
『本朝陶器攷証』に
「長次郎七種の義は利休居士御取持にて御在世の頃より
利休取持之七種と唱へ候て焼候よし」とあり、
また「其後所のより望にて写し始め
宗旦居士のんこうへ被仰付候て以来代々うつし来り候」とあるように、
三代ノンコウ時代から利休七種として写しを造っています。
<鋏(やっとこ)のはさみ跡>
千利休が指導し、長次郎に作らせた楽茶碗は、
お茶を喫するために作られた最初の和物茶碗と云われています。
また楽茶碗の中でも黒楽は、他の焼き物とは、
窯及び、焼き方がまったく異なっています。
窯の中を1200度近くの高温に保ちながら釉薬を施した茶碗を
長いベンチのような鋏で茶碗の縁をはさんで窯の中にいれます。
3分から5分焼成後、真っ赤に釉薬が溶けたところで、
再び茶碗の縁を鋏で挟んで窯より出します。
そのとき、溶けた茶碗の縁に「はさみ跡」といわれる凹みが出来ます。
釉薬の溶けた茶碗が外気に触れることにより、
釉薬の温度が急激に下がります。
この温度の変化が釉薬を黒く発色させます。
楽家歴代では、代々使う鋏を変えているといわれています。
ですから、古く茶人の間では、溶けた釉薬をはさみ出す、はさみ跡を景色と見立て、
また作者の特長をあらわす印として「はさみ跡」は、興味深く見られています。 |
箱 | 桐箱 |
寸法 | --- |
商品番号 | 100445[stc010-037-19-長次郎-01] |
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